児童の野球肩痛

肩の痛みで来院する野球少年が多くなっています。色々なテストをしますが、肩甲骨の固定力テストをすると80%ぐらいの選手が非常に弱い事に驚きを隠せません。また外転筋にも弱さが見られます。水平外転からの外旋の可動域も悪く、ROM角も通常の半分も外旋ができない野球少年がほとんどです。

中には肩甲骨の動きも悪く、呼び鈴運動さえできない野球少年の多さにも非常に驚きます。

稀ではありますが、機能的基本肢位(運動を実行するための最適状態にある位置をいう)さえできない野球少年もいます。原因は色々と考えられますが・・・・この痛みを改善して早く競技復帰させるためには、肩関節複合体の運動域を確保することにあります。この調整をすると、肩の可動域が数分ででます。「この時点で痛みを感じなくなる人は90%以上にもなります。」大半の人が数ヶ月から1年ぐらい痛みと向き合い、改善するために大きな経済的損失になっていることも多くあります。

肩関節の他動機構には、安定上限界があり、その安定性は、筋肉によってのみ保持されます。人の他の関節にはこのような筋肉のみによる安定化機構は存在しません。だからこそ肩関節を効果的に働かせるためのトレーニングが重要になってきます。私は、長年上腕骨頭と相対する肩甲骨を動かすことにより運動連鎖を実現させることに重きをおいて、トリートメントとトレーニングを行っています。

それが競技復帰への最短・最善であると考えています。

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